映画と本とコーヒーと

今夜観る映画に困ったら覗きに来てほしい、オススメの映画たちをネタバレなしで紹介します

RAW 〜少女のめざめ〜

2016年のカンヌ国際映画祭で批評家連盟賞を受賞した、ジュリア・デュクルノー監督の作品

 

RAW 少女のめざめ

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初めに言っておきます。

食事中はもとより、就寝直前の時間には観ないことをオススメします。

 

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本作品、カニバリズムというショッキングなテーマを扱いながらも、フランス映画特有の淡く柔らかい雰囲気で始まるため、

おや?意外といけるのかな?と思いきや、、、物語の中盤に差し掛かる頃には緊張で喉がカラカラになっております。

喉はカラカラなのに、口に物は入れたくない。そんな状態が続きます。

 

映画は、厳格なベジタリアンの獣医一家で育った16歳の少女 ジュスティーヌが獣医学校に入学するところから始まります。

 

学校では厳しい上下関係の元、新入生への"洗礼"として生肉を食べることを強要されます。

ジュスティーヌはベジタリアンだからと一度は断りますが、先輩でもある姉から周りに腰抜けだと思われるからと食べるように促され、断りきれずに生肉を食べることに。

 

そこから、厳しい家庭の中で抑圧されてきたジュスティーヌの欲望が解き放たれ、肉への欲望、またあるきっかけから人肉への欲望が抑えられなくなり、ジュスティーヌは次第に変貌を遂げていきます。

 

そして、ラスト15分は衝撃に次ぐ衝撃で、ある種のトラウマのような感覚に陥ってしまいます。

 

トラウマとまで書きましたが、映画の要所要所に出てくるカラフルなシーンや映像が美しく、ショッキングなシーンの合間に心をリセットさせるように配置されており、そのギャップに心を掴まれていくような感覚に陥ります。

 

CGを施す前のような蛍光グリーンや、

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明け方の空

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そしてラストの真っ赤な画面

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この緩急にやられます。。

 

テーマこそ、カニバリズムというとても身近とは言えないテーマとなっていますが、

抑圧から解放され自分に目覚めていく その中での葛藤や恥じらい、他者との違いに悩む、誰もが経験するような普遍的な問題に立ち向かう少女の姿にきっとどこか共感できるところがあると思います。

 

失神者続出!なんてコピーも出ていますが、怖いもの見たさだけに観るには勿体ない

刺激的な内容と映像美に飲み込まれながら少女が自分にめざめていく過程に心を打たれる

 

ご飯を済ませて、喉を潤して、心してご覧ください

忘れられない1本になることは間違いありません。

 

 

下の画像から、予告編、本編をご覧になれます