11月に入るや否や一気に寒くなってしまいましたが、皆さん体調を崩したりしていませんでしょうか?
今月もヴェノムやファンタビなど、期待大の新作の上映を控えていますね。
楽しみな映画はたくさん上映されるのに、仕事が忙しくで観に行く時間が無い!給料が安くて映画に回すお金が無い!
そんなあなたにオススメなのがこちら。
ちょっと今から仕事やめてくる
常夏の映画紹介では珍しく、邦画の作品です。
監督は八日目の蝉、ソロモンの偽証などの作品でもメガホンを取った、成島出監督
正直私は、タイトル的にうーーんとなっていて、なかなか観る気にならなかったのですが、黒木華さんが仕事の出来る先輩役として出ると聞いて、これは観るしかない!と。
~あらすじ~
月100時間に及ぶ無償残業・上司からのパワハラ、典型的なブラック企業で働く青山隆は、毎週、休日を指折り数えながら平日を戦い抜く日々を過ごしていたが、ある日、疲労が限界を超え駅のホームで気を失い電車に跳ねられそうになる。
そんな隆をすんでのところで助けたのは、小学生時代の同級生だと名乗る男、ヤマモトだった。明るく関西弁を話すヤマモトは、久しぶりの再会を喜びその足で隆を飲みに誘う。
ヤマモトとの記憶がなく半信半疑だった隆だが、酒を飲みかわすうちに意気投合し二人は頻繁に会うように。
そこから隆の生活は一変し、ブラック企業での職務に追われながらも前向きに、明るい生活へと変化していく。
しかし隆が出張先の駅で見かけたのは、いつも明るい雰囲気はなく重い足取りで霊園行きのシャトルバスに乗り込むヤマモトの姿だった。
それをきっかけに、改めてヤマモトの正体を調べだした隆が辿り着いたヤマモトの正体には衝撃の事実が。。
~見どころ~
ブラック企業に勤め、今にも死にそうな疲弊しきった顔をした隆と、定職に就かずアロハシャツを着て明るく関西弁を話すヤマモト。
正直開始30分は、正反対の暮らし・性格をした二人がぶつかり合いながら友情を深めていくベタベタなストーリか、と思いながら観ていました。
しかし、実は同級生ではなかったヤマモトの正体に迫るにつれ、物語は意外な方向に進んでいきます。
ヤマモトの過去、そしてこれから進もうとしている道。気が付けば隆の目線になって、好奇心と恐怖心が混じったようなゾワゾワする気持ちで、物語に没入していきます。
そして何よりこの手の映画は、タイトルの台詞をいつ言うのかワクワクしながら観るのが醍醐味ですよね。
仕事をやめたくて迷っている方が、この映画を観て背中を押されるかというと正直微妙ですが(笑)、
観終わった時には、ヤマモトの優しさに触れ、心がスッキリとすること間違いなしです。
アロハシャツが完全に季節外れになって、見ているだけで寒くなるような季節になる前に是非、ご覧ください。